PM学会九州支部は，2003年の設立から九州地域の研究者や企業が実際に
活用できるテーマを選んで活動してきました．活動内容はIT系に留まらず，
工場や建築関係など，あらゆる産業を対象にプロジェクトマネジメントの
研究と実践を行っています．
  皆様ご存じの通り，TSMCの熊本への展開に代表されるように，九州は
シリコンアイランドとして再び脚光を浴びております．特に熊本では，
この機会を最大限に活かすために産官学の多くの方々が多様な取組みを
実施されています．
  そこで設立２０周年の記念シンポジウムを開催し，３名の講師をお招き
して，行政，ビジネス，教育の幅広い観点からご講演頂きます．
  貴重な機会でもありますので、是非ご参加ください．


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  ＜＜九州支部 20周年記念シンポジウム  実施要領＞＞
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◆日  時  ：2023年11月9日 13:30～17:30 （13:00受付開始）
◆場  所  ：NTTDATA博多駅前ビル会場 or ZOOM (ハイブリッド方式)
◆参加費  ：PM学会会員  無料 (法人会員は一口あたり3名まで無料)
            非会員 \1,000-  (Web申込み）

◆申  込  ： 会員/非会員、会場参加/ZOOM参加に問わず、Web申込みが必要です
          ・会場参加ご希望者が最大数を超えた場合，後日調整させて頂く
            ことがあります．
          ・申込先：https://www.spm.or.jp/event/kyushu20231109/
          ・備考欄に、会場参加かZOOM参加か、記載ください．
          ・懇親会に参加希望の方は、備考欄に「懇親会参加希望」と記載
            ください．
◆申込締切： 1)会場参加希望者=11/1(水), 2)ZOOM参加希望者＝11/6(月)

◆会場参加：
  ◇会場  ：NTTDATA博多駅前ビル 〒812-0011 福岡市博多区博多駅前 1-17-21
          ・ 入出時に次の物は提出書類が必要となります．(当日，その場で
            申告ください)
            パソコン,カメラ,CD,MO,HDD,USBメモリ,その他外部記憶装置
  ◇懇親会：参加希望者は，申込みページの備考欄に「懇親会参加希望」と
              記載ください．
◆ZOOM参加 :
  ◇接続URL：開催日2日前(11/7)までにメールします．

◆PDU     : 最大2.5PDU(予定). PDU取得のための受講証明書は申込みされた方
            に後日送付します．

◆テーマ  ：「新生シリコンアイランド九州へ向けた組織と技術のマネジメント」

◆内  容  ：
  1)本部役員挨拶
  2)講演1：「シリコンアイランド九州の復活」    
    - 今村 徹 氏(熊本県産業振興 顧問)
  3)講演2：「半導体の光と影と癖 - 半導体産業を理解するための複層的視点 -」    
    - 温 暁青 氏(九州工業大学大学院 情報工学研究院 教授)
  4)講演3：「熊本大学における半導体人材育成の取り組み」    
    - 青柳 昌宏 氏(熊本大学半導体・デジタル研究教育機構半導体部門 卓越教授)
  5)支部活動報告

◆講演要旨
◇講演１：
「シリコンアイランド九州の復活」
熊本県産業振興  顧問    今村  徹  氏

  1960年代後半に大手の半導体工場が立地して以降、熊本を中心とした九州は
半導体関連企業の進出が続き、半導体産業の一大集積地として発展してた．
1980年代後半に日本の半導体が世界を席巻する頃には、九州がシリコンアイラ
ンドと呼ばれるまでに成長したが、その後日米半導体摩擦が起き、シェア低下を
余儀なくされた．
  しかし、ここにきて世界最大のファウンダリーであるTSMC（台湾積体電路製造）
の熊本進出を契機として、復活の兆しが見え始めている．本講演では、九州・
熊本における半導体産業の現状、TSMC進出の背景と波及効果やインパクト、
地域における対応策、シリコンアイランドの未来予想などについて述べる．

◇講演２：
「半導体の光と影と癖  - 半導体産業を理解するための複層的視点 -」
九州工業大学大学院情報工学研究院  教授    温  暁青  氏
  
半導体は、情報化社会の基盤・先端産業のコメという「光」、５大リスク
（出荷品質不足、経年劣化、ソフトエラー、悪意ある攻撃、ニセ物混入）
という「影」、高集積化→微細化→高コスト化の益々加速するサイクロン
という「癖」を有している．本講演では、このような複層的視点から半導体
産業の本質的な理解を試みるほか、米国シリコンバレーの半導体設計EDA
ベンチャーでの勤務経験などを踏まえ、半導体グローバル大競争に勝つため
の鍵について私見を述べる．

◇講演３：
「熊本大学における半導体人材育成の取り組み」
熊本大学半導体・デジタル研究教育機構半導体部門　卓越教授  青柳  昌宏  氏

2021年にTSMCの先端ファウンドリを熊本へ誘致することが決まり、半導体分野に
おける人材不足への懸念が広がっている．
本講演では、熊本だけでなく、九州地域全体のおける半導体分野の活性化を目指
して、2022年から準備を開始した熊本大学における半導体分野における専門教育
プログラムの新設、高専との教育連携の強化、企業との研究開発における産学官
連携体制の構築などについて、紹介する．



◆パンフレット　
https://spm.or.jp/committee/kyushu/uploads/files/20231109-SPM-Kyushu-sympo.pdf